風邪薬

私たちが風邪をひくと、個人差はありますが咳や発熱、鼻水やくしゃみといった症状が出ます。
そしてそれらの症状を抑えるために、市販のいわゆる「風邪薬」を飲むこともありますね。この「風邪薬」というのは通称で、正しくは総合感冒薬（そうごうかんぼうやく）といいます。

総合感冒薬とは、一般的な風邪症状全般を抑えるために、解熱、咳を和らげる、鼻水くしゃみを和らげる・・・といった成分が混合されているもの。言い方を変えれば、風邪によって起きる症状それぞれを抑えるための対症療法の薬であり、風邪そのものを根本的に治療するものではないということです。風邪はウイルスによって起きるもので、基本的にウイルス感染症そのものを根本治療する薬はありません。

そもそも風邪は、十分な栄養と休養をとっていれば平均して7～10日程度で治ります。極論、普通の人なら風邪薬を飲まなくても寝ていれば治りますが、その間の症状が辛いために対症療法として風邪薬を飲むわけです。

ですから「風邪かな？」と思った時に一番大切なのはひき始めの対処。
とにかく出来る範囲でしっかり栄養・水分・休養・睡眠をとること。そして体を温めて、症状が辛い時には風邪薬を上手く使ってください。