寒暖差疲労と肩こり

もうすぐ9月、9月になるといよいよ夏の終わりが見えてきますが、なんとなく体が疲れていませんか？
夏は暑い気温そのものでも疲れますが、実はそれ以上に、屋外と屋内の寒暖差による体調不良を引き起こしやすいのです。寒暖差は体内調整を担う自律神経に負荷をかけ、特に気温差が7度以上あると、自律神経が消費するエネルギーが大きくなりすぎて疲労として蓄積してきます。こうした疲労を「寒暖差疲労」と言い、特に夏の終わりごろになると出やすくなるでしょう。そして寒暖差疲労は実に様々な症状をもたらします。不眠やイライラなど精神的症状の場合もありますが、代表的なのは肩こり・頭痛・めまいなどの身体的症状。夏になると肩こりが酷くなる方は、エアコンで単純に冷えているだけでなく、寒暖差による自律神経の消耗が大きな原因である場合が多いのです。年中手足が冷える、熱中症になりやすい、飲酒の頻度や量が多い、生活が不規則・・・。いずれかに該当する方は、寒暖差疲労をより起こしやすいので注意しましょう。
では、寒暖差疲労への対策はどうしたらいいのか。まずは基本的な対策として、バランスの良い食事と規則正しい生活を心がけること。次に軽い運動。夏に屋外で動くのは厳しいので、ストレッチで血流改善させるのがオススメです。最後に大切なのが体を温めること。本当は毎日お風呂でぬるめのお湯に10～15分くらい浸かると、体も温まって睡眠の質も上がるのでベストですが、夏に湯船はどうしても・・・という方は次の事を心がけてください。それが、エアコンの効いている室内では、出来るだけ首を冷やさないようにすること。そのために、首や肩にかけられる薄手のストールやカーディガン等を持ち歩くといいでしょう。